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2009年9月5日土曜日

無実なひとであふれるイラクの刑務所

これまでのところ入ってきた情報、状況をまとめてみました。
今年の一月アメリカ政府は拘束してきたイラク人の取り扱いについてイラク政府全ての囚人を釈放する。あるいはイラク司法当局に委ねると合意したしそうです。
この情報もあって昨年末にワリードらが釈放されるという期待が高まったことがあります。
米軍は100人単位で釈放をしているようですが2万人とも言われる数からするとまだ時間がかかるようです。
ワリードは米軍から釈放されずにイラク刑務所に送られ裁判も受けヤヒヤは無罪となっています。彼らの釈放を許さないのは米当局です。米軍は権限委譲といいながら実際にはイラク当局をコントロールしています。
また米軍がアルカイダの関与や米軍に敵対したと見なすイラク人は引き続いて米軍に拘束され続けイラク司法に渡されていません。
イラク人が持つべき人権を無視しイラクの憲法と法律に反しています。
イラク側にも問題があり政府の汚職、刑務所の腐敗などを糾弾しようとする市民グループや弁護士がテロの標的にされるということです。
イラクの宗派間対立と社会の混乱であまりにも多くのひとたちが不当な密告で、また恣意的な警察や軍の行動で逮捕されています。その数に対して裁判は追いつかず弁護士も少なすぎます。
ワリードとその兄弟はイラクの抱える悲劇のほんの一端でしかありません。ワリードは家族にとっては夫であり父であり、わたしたちにはかけがえのない友人です。イラクの悲劇にはあまりにも無力かもしれませんがひとりの友人として手を差しのべられればと願っています。
*米軍と表記していますが連合軍のほうが正しいかもしれません。実質的には米軍だと思います。

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